●結婚とは何なのか、家族とは何なのか、考えさせられるドラマのような現実が起きました。


主人公はお二人です。

男性は健康で定職を持ち、いつでも結婚できる方です。女性も明るくて健康で結婚していてもおかしくないような方です。

二人はティアラ・マリアージュでのお見合い後、お互い気に入り交際を始めました。

交際はとても順調で何事も無く、1ヶ月、2ヶ月と進んで行きました。そろそろ結婚の意思を決めていただきたい、と言う話をしても変化なく3ヶ月目に突入しました。

交際が順調な二人は何のために結婚するのか？先に進むことができないでいました。

そんな時、男性の目が急に見えなくなりました。目の見えなくなる病気になったのです。身体はいつも通りなんですが、目の見えない男性は１人で病院に行くこともできません。

彼が病院に行くには２つの方法がありました。１つは忙しい父親に代わり母親とバスに乗り、電車に乗り換え、またバスに乗り換えるという今まで経験したこともないような苦労を伴う方法です。もう１つは交際中の彼女が家まで迎えに来て、病院に連れて行く、という方法です。

彼は彼女の存在の大きさを感じていました。

彼女は迷っていました。目の見えない彼を今のまま支えていくことができるのか？

彼女が彼を投げ出すことは簡単でした。でも、彼の必要性を感じた彼女は仕事の合間を全て使って彼を病院に連れて行きました。

彼の病気が治るのを信じて…

発病から4ヶ月後、彼は仕事に復帰するまで回復しました。それから2ヶ月後、彼は彼女にプロポーズをしました。彼女はもちろん、受け入れました。

何のために結婚するのか？その意味を知った二人は数年後、三人になるでしょう。また、二人は助け合いながら二人の分身を育てていくことでしょう。その二人の分身は、いずれ大切な父と母を守る存在になるでしょう。

１つの家族が今、始まったのです。